こんにちは!
GP法のTenです。

先日、あなたの生き辛さの原因はもしかしたらこれかも?ってことで、原始反射のことを紹介しました。

まだみてない方はぜひそちらを先に見てほしいなと思いますが、

結構好評だったので、続きとして、他の原始反射についても紹介してみたいと思います。

ちなみに原始反射というのは、赤ちゃんが小さい頃に持っていた反射で、
本来なら赤ちゃんの発達に従って統合されていくものです。

色んな反射があるんですが、ある反射があって、それが統合されると、次の反射が出てきて、それが統合されると次の反射が出てと、ドミノ倒しのように出てきては統合されて消えていくんです。

ところが、この原始反射がちゃんと統合ざれずに残っていると、色んな問題の原因になったりもするんですね。

原始反射が残っていると、発達障害の子供だけではなく、
大人でも、色んな問題を抱えて、なんだかわからないけど生きづらくなっている、そんな問題の原因になります。

原始反射って、反射なので、意識レベルでコントロールする以前の、勝手に反応しちゃう反射なので、

どんなに強靭な精神でそれを抑え込もうとしても、勝手になっちゃうんですよね、

そして、勝手になっちゃったのを、後から意識で無理やり抑え込むことになっちゃうんです。

まずは、この原始反射を知って、それが残ってるなら統合のために出来ることをしたいですよね。

ということで、今回は、原始反射の中でも重要な、運動に関わる3つの原始反射を紹介して、それを統合するためのカンタンな体操も紹介しようと思います

今回紹介するのは、前庭系の反射ということで、

・緊張性迷路反射(TLR)
・非対称性緊張性頸反射(ATNR)
・対称性緊張性頸反射(STNR)

という3つの反射を紹介します。

これは運動や空間認識や目の動きなどに大きくかかわる反射なので、
これらが統合されてないと、例えばスポーツが凄く苦手だったり、
本をよむというか、文字を追うのが苦手だったり、
遠くを見たり近くを見たりの切り替えが難しいから、例えば黒板の文字をノートに写すとかが苦手だったり、

そういう理由から、学習障害だったり、そういった問題にも影響を与えます。

一つずつ順番に紹介していきますね。

まず一つ目は、緊張性迷路反射(TLR)です。

これには、前方と後方があって、

前方TLRは妊娠12週ころに出現して、生後3~4ヶ月で統合すると言われてます。
動きとしては、首を前に曲げると、手足が曲がるという反射です。

赤ちゃんが寝返りをする前、仰向けで、手足を上に上げてわーってやってる動きですね。
この時期の赤ちゃんって、こういう動きをしているときって結構ニコニコして楽しみながらこういう動きをしてるんだと思いますが、
そのそれぞれのタイミングにあった動きって、飽きずにずーっとやってるんですね、
それが楽しいというか、心地よいからやってるんですね。

そして、後方TLRは出産頃に出現して、生後9ヶ月~3年位で統合されると言われています。
動きとしては、首を後ろに曲げると、手足が伸びるという反射です。

これは、赤ちゃんが寝返りをした後ですね、
だいたい生後4~6ヶ月くらいだと思いますが、寝返りが出来るようになって、うつ伏せになって手と足を上げてって動作をニコニコしながらする時期ってありますよね、
あれです。

この反射は、バランス感覚や空間認識に影響を与えるのと、

姿勢反射のベースでもあるので、これが統合されていないと、この後に出てくるATNR(非対称性緊張性頸反射)やSTNR(対称性緊張性頸反射)にも影響を与えます。

また、この前のモロー反射とも密接に関係しているので、モロー反射が残っていると、このTLRも十分に統合されないって言われてます。

そして十分似統合されないで残っていると、こんな問題が出やすいです。

・バランス感覚が悪い
・姿勢が悪い
・空間認識が苦手
空間認識が苦手だと、頭の中で物事を整理することも出来ないので、
・物事を筋道立てて考えるのが苦手
空間は、時間軸にも影響を与えるので、
・時間を守れない
空間認識やバランス感覚が悪いことから、
・スポーツ全般が苦手

そういう特徴があります。

そして、この緊張性迷路反射(TLR)を統合するための体操としては、
前方TLRには、毛管運動
後方TLRには、スーパーマン
っていう体操があります。

毛管運動は、仰向けになって、手足をぶらぶらする体操
スーパーマンは、うつ伏せで、手足を上げる

残ってるかも?って思う人は、こういう動きを繰り返しやってみてくださいね。

やっていくことで、少しずつ色んな問題が楽になるかもしれません。

そして、2つ目の反射は、非対称性緊張性頸反射(ATNR)です。

この反射は、妊娠18週頃に出現して、生後4ヶ月位で統合されると言われています。

動きとしては、首を捻ると、例えば右に捻ると、右腕と右足が伸びるという反射です。

これが残っているかどうかというのは、カンタンなチェック法があります。

人に見てもらえれば一番良いですが、自分ひとりでする場合は、コレを試してみてください。
両手を前に、左右同じ高さに出して、目をつぶって、ゆっくり首をねじります。
この時、誰かみて貰える人がいれば、手の高さが変わらないかみてもらうと良いですね。
そうじゃない、一人の場合は、ここで目を開けて、腕を動かさないように注意しながらゆっくり戻って、手の位置を確認して下さい。
これで、左右の高さが変わってれば、あるかもしれません。

久しぶりにやりましたが、僕まだちょっと残ってますね。

これが残ってると、首を横に向けると、そっち側の腕が勝手に伸びようとして、反対側の腕が勝手に曲がろうとするので、色んな問題が起きます。

例えば自転車に乗ったり、車を運転したりですね。

車の運転でいうと、例えば右に首を向けると、右腕が勝手に伸びようとして、左腕が勝手に曲がろうとするから、かってにハンドル動いちゃうんです。
そして、それを意識で無理やり抑え込もうとするから、凄く腕が疲れたりするんですね。

実はこれ、僕昔はすごくあったみたいで、大学生くらいの頃、初めて車の運転した時に、横を向くとハンドルが動いちゃって、それをならないように慣れるまでだいぶ時間がかかった覚えがあるんですね。

今はだいぶ統合されて来てると思ってたんですが、まだちょっと残ってるんですね。

そして、このATNRが残ってると、こんな問題が出やすいです。

・左右を強調して動かすのが苦手で、自分の正中、真ん中が上手く認識できない。
・正中線を横切るのが苦手、
・自転車に乗るのが苦手
・車の運転ですごく疲れる
・手先が不器用
・首や肩のコリがひどい
・球技が苦手(ボールを投げたり受けたり)
・文字を読むのが苦手
左右の脳の統合が上手く行ってないので、
・決断するのが苦手
例えばどこかレストランとかに行って注文しようとしても、なかなか選べないのでいつも同じものしか頼まなかったりとか、
・利き側の確立が上手く出来てない(利き手がどっちかわからない、目や耳も)

そういう特徴があります。

そして、この非対称性緊張性頸反射(ATNR)を統合するための体操があります。

残ってるかも?って思う人は、こういう動きを繰り返しやってみてくださいね。

やっていくことで、少しずつ色んな問題が楽になるかもしれません。

そして、3つ目の反射は、対称性緊張性頸反射(STNR)です。

この反射は、生後6ヶ月ころに出現して、生後9~11ヶ月で統合すると言われています。

四つん這いでハイハイするための準備をする反射で、
動きとしては、
首を後ろに曲げると、手が伸びて足が曲がり、
首を前に曲げると、手が曲がって足が伸びる反射です。

そしてこの反射は、TLR(緊張性迷路反射)の統合を助ける働きもありますが、
TLRが統合されていないと、このSTNRの統合にも影響を与えます。
なので、TLRが残っている場合には、先にTLRをやる必要がある場合もあります。

そして、この反射は、
首を後ろに曲げてカラダを起こすことで遠くを見たり、首を前に曲げて近くを見たりすることで、
近くを見たり、遠くを見るという事の発達を助けて、
それによって、両目でものを見ることの発達にかかわっています。

ハイハイしないでいきなり立った子は、この反射を統合をする機会が無くて、残っている事が多いかもしれません。

そして十分似統合されないで残っていると、こんな問題が出やすいです。

・姿勢が悪い
・椅子にまっすぐ座れないで背中が丸まっちゃう
・字を書く時に、机に抱きつくみたいにして書く
・手と目の動きの連動が上手く言ってないので、球技が苦手
・不器用
・遠くを見て近くをみてと繰り返すのが苦手なので、例えばホワイトボードをみてノートにメモするとかが苦手
・泳ぐのが苦手
・腕の筋力が弱い

そういう特徴があります。

そして、この対称性緊張性頸反射(STNR)を統合するための体操としては、

ヨガの猫のポーズなんかが良いです。

残ってるかも?って思う人は、こういう動きを繰り返しやってみてくださいね。

これも、やっていくことで、少しずつ色んな問題が楽になるかもしれません。

ということで、今回は3つの原始反射を紹介しました。

復習すると、

・緊張性迷路反射(TLR)
前方TLRは、首を前に曲げると、手足が曲がる
後方TLRは、首を後ろに曲げると、手足が伸びるという反射です。
これを統合する体操は、
毛管運動とスーパーマンです。

そして、
・非対称性緊張性頸反射(ATNR)
この反射は、首を捻ると、例えば右に捻ると、右腕と右足が伸びるという反射です。
これを統合する体操は、八段錦の弓を射るやつ。

そして、
・対称性緊張性頸反射(STNR)
この反射は、
首を後ろに曲げると、手が伸びて足が曲がり、
首を前に曲げると、手が曲がって足が伸びる反射です。
これを統合する体操は、ヨガの猫のポーズです。

残ってるかな?って思う人は、コレをいっぱいやってみると、色んな事が楽にできるようになってくるかもしれません。

是非試してみてくださいね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。