こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、「カカト着地は危険!カラダを壊す歩き方、良くする歩き方」というテーマで、話をしていきたいと思います。

運動不足解消のためにウォーキングをしている人って結構見かけるんですが、

結構な確率で、悪い歩き方をしてる人が多いんですよね。

テレビなのか本なのか誰かに教わったのか分かりませんが、ホント、変な、かえってカラダの健康を崩しそうな歩き方をしている人ってホントに多いです。

試しに、ネットで、「正しい歩き方」とかで検索すると、もう上位にあるのはほぼ全てその間違った体に悪い歩き方を解説してますし、
歩き方教室みたいなのの説明を見ても、明らかにこれ、おかしいよねって歩き方を教えてるところが多いです。

健康を害さないんだったら別にどんな歩き方をしても良いんですが、

間違った歩き方を、良かれと思ってしてることで、例えばヒザが痛くなったり、背中や腰が痛くなったり、

そんなふうにならないようにして欲しいですよね。

そして、施術をしてる人も、カラダの要求にあった、正しい歩き方を出来ると、自分の体も歩いてるだけで整ってきますし、

ちゃんと歩くってことをするだけで、カラダが使えるようになってくるので、
それだけで施術の効果も上がります。

ついでに、お客さんや患者さんに歩き方を指導することもできますし、一石二鳥ですよね

僕のセミナー参加者向けにたまにカラダの使い方の稽古会とかもすることがあるんですが、

僕がその昔、礼法を習ってた時に習った体の使い方の基本って、立つ、座る、お辞儀をする、歩くってことだったんですが、このそれぞれがちゃんと出来ることで、カラダってちゃんと使えるようになるし、
自分の体がちゃんと使えるようになると、
人の体を観察したときにも、その正しい使い方の基準があるので、
どこがおかしいよねっていうのも、ある程度、見ただけでも分かるようになっていきます。

そういう意味でも、自分のカラダが使えてることってすごく大事なんですね。

僕の普段のセミナーとかでは、カラダの使い方の一番の基本として、礼法からお伝えしてるんですが、

その次くらいに大事な歩き方について、今日は紹介してみたいと思います

歩き方については、細かく話すとめちゃめちゃいっぱいあって、この動画だけでは話しきれないので、今回は一番基本的なところをお話しようと思いますが、

まずは、足の裏のどこで着地をするのか?

そんな話からですね。

まず、足の構造から言うと、足って、縦のアーチと横のアーチがあって、カカトと、小指の付け根と、親指の付け根のこの辺りの3点で、アーチを作っていて、それによって衝撃を吸収するような構造になってます。

まずはこの事を覚えておいてほしいんですが、

次に、良い歩き方と悪い歩き方の違いを見える化するために、今の現状の体の状態をチェックしておきましょう。

出来れば一緒にやってみてくださいね。

まずは、大きく深呼吸をしてもらって、
今の吸いやすさの感じを覚えておいてもらって、
あとは、前屈と後屈をしてみてください。

これで、どのくらい曲がったかっていうのと、痛みとか違和感とか、そういうのを覚えておいてくださいね。

さてここから具体的な歩き方ですが、

良く、間違ったウォーキングの指導で、足を前にしっかり出して、カカトから着地して、つま先で蹴り出しましょうみたいなのがありますよね。

あれ、間違いです。

これを実感してもらうために、わざと、この歩き方をしてみましょう。

そして、さっきやったみたいに、深呼吸と、前屈と後屈を試してみてください。

変わった人も変わってない人もいると思いますが、前と比べてどうだったか、これも覚えておいてくださいね。
僕の場合は・・・、

今やってみて、カンのいい人は分かったかもしれませんが、こう、カカトをドンって勢いよくつけると、衝撃って上までドンって来るんですよね。

頭まで衝撃がそのまんま来ちゃうんですよ。

当然、その間のヒザにも股関節にも腰にも首にも、その衝撃ってくるんですよね。

なので、今みたいにカカトをドンドンとついて歩いてたら、一歩踏み出すたびに、その衝撃が、色んな所に影響を与えるんですが、

一番やばいのが、頭です。
足を出すたびに、脳に衝撃が加わるんですよね。

脳にそんなに歩くたびに衝撃が加わるとどうなるか?

まあ、想像つきますよね?
バカになります。

ヒザだって、股関節だって、歩くたびにそんな衝撃が加わってたら、一つ一つは小さな衝撃でも、積み重なると、結構な衝撃が蓄積していきます。

わざわざ意識をしてカカトから着地するっていうのはそもそも間違いなんです。

カカトから着地するのが良いって言ってる人の根拠って、多分なんですが、重心移動線を意識してるんだと思うんですね。

ちなみに、重心移動線ってこれです。

人が歩く時って、重心が移動していくよっていう線なんですが、

この重心移動線がカカトから親指に抜けていくから、それに沿って意識して歩くのが良いっていう勘違いから来ているんじゃないかなと思いますが、

これ、意識的にやっちゃダメなんですよね。

無意識的に、勝手になる分には良いんですが、これを意識的にやっちゃうと、壊れます。

じゃあどうしたらよいか?

これは、あるき始めたばかりの赤ちゃんの歩き方が一番参考になるんですが、

あるき始めた赤ちゃんって、カカトからドンドン歩いたりしてないですよね?

身近にもしいたら、観察してもらうと良いですが、だいたい、まっすぐに足をおろしてます。

立ち上がったばかりの赤ちゃんって、そもそも筋力がまだないので、地球に真っ直ぐにしか立てないんですね。

そこで、重心が傾くと、そっちに足を出して、カラダを支えて、
足が上手く重心の下に出せないと、コテッと転んじゃう、そんな感じにして歩くことを覚えていくんですね。

ちなみに、保育園とか幼稚園に行きだした後の子供だと、もう、学校教育の悪い姿勢とか歩き方を教えられちゃった後かもしれないので参考にならないかもしれないです。

そして、カカトと小指の付け根と親指の付け根の部分が、ほとんど同時に着地します。

これが、人間の本来の、本能的な歩き方なんですね。

これを洗練させていくと、例えば日本の能の歩き方とか、礼法の歩き方とか、

あとは、中国武術だと、八卦掌っていう中国武術がありますが、

ここでは、平起平落っていって、足を平らに上げて、平らに下ろすって教えがあったりしますよね。

そして、そういう歩き方をした結果として、この重心移動線に沿ったような歩き方になりますよってことなんですね。

あくまで結果としてこうなるんであって、それを目的にしたら全然違うことになっちゃって、かえって壊すことになっちゃいます。

まずひとつはこの着地についてですね。

そして、足を前に出して歩くっていうのが、もう一つの問題です。

足を前に出して、カラダの前で着地をすると、どんな事が起きるかって言うと、

これは書いて説明したほうがわかりやすいと思いますが、

足を前に出して着地するってことは、この方向に力がかかるってことですよね、
そして、その反力が当然戻ってきます。
この戻ってきた反力を分解すると、こうなりますよね。
前に推進力を出したいのに、この後ろに来るベクトルが、ぶつかって打ち消しちゃうんですね。

そうすると、それに打ち勝つように、頑張らないといけないから、無駄な体力を使うし、
力がぶつかっちゃうので、その衝撃が膝に来たら膝、股関節に来たら股関節、腰に来たら腰に負担がかかります。

これも、じゃあどうしたら良いかっていうのは、さっきの赤ちゃんの歩き方が基本になります。

赤ちゃんって、地球にまっすぐたって、重心が傾くと、そっちに足を出して、っていうふうに歩くって言いましたが、

常に、今ある重心の下に足を下ろすことで、歩くんですね。

これをもうちょっと分かりやすく説明すると、

真っすぐ立った状態で、その場で、真上に足を上げて、真下に下ろしてっていうのをして、
そこで、重心を前に出すんですが、そのときにも、重心の真下に足を下ろすってことを続けていると、
前に進み出すんですね。
こんなふうに、手を前に出すと、手の重さで重心が前に行きますが、その前に行った重心の真下に足を下ろすってことをするってことです。
逆に、重心を後ろにすると、後ろに進むし、横にすると、横に進みます。

これが、歩き方の一番のベースになる、誰にも何も教わってない、立ち上がったばかりの赤ちゃんがやってる、人間が本来持っていた、本能的な歩き方なんですね。

これを洗練させていったのが、昔の日本人がやってた歩き方、
例えば能の歩き方とか、礼法の歩き方になっていくんですね。

他にも、腕の出し方とか、カラダの立て方とか、お腹の使い方とか、細かいことはいっぱいありますが、
一番のベースになるのが、この、まっすぐ平らに上げて平らに下ろす、平起平落と、重心の真上に足を上げて、真下に下ろす、
あとは、重心移動する、
この3つです。

これ、人間の本能のままの動きなので、疲れないし、カラダも崩れないし、
むしろ、この歩き方をしているだけで、カラダは整って緩んできます。

ということで、これも実際にやってみましょう。

まずは、平起平落で、足を真っ直ぐ上に上げて、まっすぐ下に、足が平らにつくように上げ下げしながら、
重心を前に出します。
すると勝手に歩きだしますよね。
これをちょっとやってみてください。

そして、もう一度、最初みたいに深呼吸と、前屈後屈をやってみてください。

そして、もう一度、最初みたいに深呼吸と、前屈後屈をやってみてください。

僕の場合だと・・・

ここでもう一度、わざと、悪い歩き方をしてみますね。

そして、もう一度前屈後屈をしてみると、

やっぱり・・・

このままだと気持ち悪いので、もう一度、正しい歩き方をして、

もう一度前屈後屈すると、

やっぱり・・・

これ、実際にやってみるとすぐ分かるので、実際にぜひやってみてください。

そして、もし健康のためにウォーキングをしているんだったら、この歩き方を意識して歩くようにしてほしいですし、

施術家の人だったら、お客さんとかで、健康のためにウォーキングをしてるっていう人がいたら、教えてあげてくださいね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。