カナダでの2頭目の狂牛病発生のニュースの直前に、アメリカは、2003年のカナダの狂牛病第1号以来禁止していたカナダからの牛肉と生牛の輸入を、今年(2005年)3月に再開すると発表していた。

そこへ、カナダの狂牛病第2号発生が伝えられたが、米政府は、輸入再開は既定方針通り実施することを、カナダ側に伝えた。

カナダ政府によると、同国の狂牛病に対する規制は厳格に実施されており、カナダ産の牛肉が人間の健康を脅かす心配はまずない、という。

米政府もこれに納得して、輸入再開に問題ない、との見解を表明した。

そして、米政府は、輸入再開決定の理由の一つに、

「カナダには550万頭の牛が飼育されているが、このうち、たとえ毎年11頭が狂牛病とわかったとしても、人間の健康に与える影響はきわめて小さい」という、

WHO(世界保健機関)の研究結果を引用している。

しかし、消息筋によると、アメリカは、公式にはカナダからの牛肉の輸入を禁止しているが、これは、消費者向けのジェスチャーに過ぎず、実際には、アメリカの食肉業者は、カナダからの牛肉を買い入れており、政府もこれを黙認しているという。

したがって、輸入再開の決定は事実上あまり意味がないと、と言われている。
http://www.supplenews.com/MT/archives/2005/03/2_8.html

まったく、アメリカらしいお話ではありますが、このなかで一番驚きなのが、

たとえ毎年11頭が狂牛病とわかったとしても、人間の健康に与える影響はきわめて小さい

ってとこ。

そりゃあ、アメリカの人口が2億人として、その中の何人がこの11頭から取れた牛肉を食べて、その何人が感染するかって考えたら、確率的には影響はきわめて少ないと言えるでしょうが・・・。

こんな方針のアメリカからの牛肉輸入再開って怖いよね~。


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