ども、Tenです。
最近症例的なものって全然書いてなかったんだけど・・・、
たまには書こうかな。
症例:40代 男性
主訴:
腰痛、左大腿部痛
20年前に交通事故で腰椎の右側の横突起が全部骨折したという方。
常に腰痛があったが、これが5年位前からさらに悪化。
何をやっても良くならない、しかもシビレまで出てという症状。
これは構造的な問題なので難しいかも~って思いましたが、
色々試行錯誤しますよってことで来て頂いた。
横突起が無い側の回旋筋は、これはもうどうなってんだって位にガチガチで、
全身のバランスが悪いので、全身ガチガチ。
しかも、ガチガチな所を押さえても痛みは感じない。
まあ、ここまで来てるとそれは当たり前ですが・・・。
そして、下肢の痛みやシビレは骨折とは反対側。
いや~、かなり悩みました。
こういう場合、ガチガチになってるからと言って緩めれば良いってわけじゃないもんね。
試しにある程度ゆるめてみると、痛みは悪化。
そうだよね~。
代償として緊張している部分も当然ありますから。
ってことで、更に色々試行錯誤。
結局苦戦しまくって、4回目の施術が終った頃に、中がどうなってるのかやはりわからないので、結局整形に行ってレントゲンとMRIを撮ってきてもらうことに。
そしたら、分かりました!
やっぱり画像って有ると無いとじゃ全然違いますね~。
もうチョット触診だけで中を診れるようにならなくっちゃ。
結局、横突起が無い側が、どれだけ筋肉で頑張ってても支持する骨が無いので、反対の左側に側屈しちゃうんですね。
しかも、骨自体が吸収されて無くなっちゃってる部分と、宙ぶらりんになってる部分と・・・、
立って重力がかかると、それだけで側湾しちゃう。
そして、側湾がキツすぎて、神経が普通と違う方向に引っ張られ・・・、
病院では当たり前のように手術をススメられたそう。
お医者さんだったらそれ以前に色々出来る事あると思うんだけどな~。
施術方針が決まると、出来る事もどんどん出てくる。
まずは家でケア出来る方法をいくつか。
これは僕よりも嫁ちゃんのほうが専門なので、嫁ちゃんを呼んで指導してもらいました。
布団とか枕とかを駆使して、左側の回旋筋がバランスの取れる位置を探して、それをキープ。
リストラティブヨガの応用編ですね。
専門家が近くにいると心強いです。(^^)
さらに家で出来るように、キネシオの貼り方を工夫して。
施術にこれを合わせたら、だいぶ良いですね。
あれだけ側湾していた腰椎が、さすがに真っ直ぐにはならないけど、かなりわん曲が減ってきました。
それにつれて、カラダの他の部分の緊張も減ってきた。
下肢の痛みやシビレも無くなったそうです。
もうチョット試行錯誤が必要なケースですが、良い方向に向かってます。