こんにちは!
GP法のTenです。
さて、今日は、体の中のリンについて、
人はリンをタンパク質や食品添加物として沢山とっていて、
食品添加物の多い食事をしているほとんどの現代人は実はリンの取りすぎ、過剰摂取なんですが、
カラダの中のリンが多いと、骨粗鬆症や動脈硬化などの老化を促進するということが分かってきています。
クロトー遺伝子っていう抗老化遺伝子として最近注目されている遺伝子があるんですが、
このクロトー遺伝子を欠損させたマウスは、早発性老化っていって、若いのに老化しちゃうんですが、
この若いのに老化したマウスは、体の中というか、血液の中のリン酸の数値が非常に高くて、この血液中のリン酸の数値が高いことが、老化を早める原因になっているんですね。
そして、この老化したマウスに食事を制限して、血液のリン酸の値を正常化させると、このマウスの老化病変は改善して、
改善したあとに、もう一度リンを多く含んだ食事を取らせたところ、またろうが病変が戻った、そんな研究があります。
体の中のリン酸の量が、カラダの老化を早めるんですね。
今日はそんな身体の老化を促進してしまうリンについて話してみようと思います
リンっていうのは、カラダの中にカルシウムの次に多く存在するミネラルで、
その約80%がカルシウムと結合して、骨や歯の成分になっていて、
残りは細胞膜やDNAやRNAの構成成分になって、全ての細胞に存在しています。
また、カラダのエネルギー源であるATPの成分でもあり、エネルギーの伝達にも必要で、
さらに、糖や脂質の代謝にも必要なミネラルなので、これが足りないと、骨軟化症や歯周病や筋肉の低下などを引き起こす、とっても大事なミネラルではあるんですが、
現代人は実はこのリンの取りすぎなんですね。
日本の食品摂取基準では、リンの摂取の目安量が男性で1000mg、女性で800mg
そして、耐容上限値が男女ともに3000mgとされています。
そして、日本人のリンの摂取量は、国民健康栄養調査では男性で平均1043mg、女性で平均908mgとされていますが、
実はこのリンの摂取量は、タンパク質に含まれている有機リンしか考えられていません。
人がリンをカラダに取り込むときって、大きく分けて2種類のリンを取り込んでいるんですが、
一つは、有機リン、タンパク質の中に含まれているリンですね、
そして、もう一つが、食品添加物として含まれる無機リン酸です。
有機リンは、植物性と動物性があって、その吸収効率は、
植物性の有機リンは、だいたい20-50%
動物性の有機リンは、だいたい40-60%
と言われているのに対して、
無機リン酸は、100%吸収されちゃいます。
しかも、無機リン酸は、表示義務がないので、色んな食品添加物にいっぱい入っていて、どの位実際に日本人が取っているのかってわからないんです。
どんなのに多く入っているかと言うと、
ハムとかベーコンとか練り物とかの加工食品とか、プロセスチーズとか、缶詰類とか、清涼飲料水とか、ファーストフードとか、インスタントの麺類とか、そういうものに多く入っています。
アメリカでは、だいたい1日に食品添加物などからだいたい1000mg位摂取していると言われているので、日本人も同じくらいだと考えると、
上限値よりは低いですが、目安量の倍くらい取ってるって考えても良いんじゃないかなと思うんですね。
外食とかインスタント食品とか、お菓子とか、そういうものを多くとっている人はもっと多いんじゃないかなと思います。
そして、このリンがなぜ老化を早めるのかという話をすると、
抗老化遺伝子のクロトー遺伝子が関連していると考えら得れていますが、
このクロトー遺伝子、日本人の黒尾教授が見つけた遺伝子で、
クロトーっていうのは、ギリシャ神話に出てくるモイライっていう三姉妹の長女なんですが、
このモイライが、人の運命をつかさどっていて、
長女のクロトーが、糸を紡ぐんですが、その糸が、その人の運命の糸で、
次女がそれを人間に割り当てて、3女がその糸を切って、その人の寿命が決まるっていうギリシャ神話の話からとった遺伝子なんですが、
人の寿命をつかさどっている遺伝子っていう意味ですよね。
このクロトー遺伝子によって作られる、クロトータンパクっていうのがあるんですが、
このクロトータンパクって、腎臓で主に働いていて、
リンをおしっことして体の外に排泄する働きに関わっています。
これが上手く働いていないと、リンがちゃんと排泄されなくて、
カラダの中のリンの濃度が高くなっちゃうんですね。
そうするとどうなるかと言うと、
リンを排出するために、体の中のカルシウムとくっついて体の外に排出しようとするために、
血液から足りないと、骨のカルシウムを持ってきて、一緒に排出しようとするんですね。
そうすると、骨のカルシウムが少なくなって、骨粗鬆症になりますし、
あとは、皮膚や筋肉が萎縮したり、
肺気腫になりやすくなったり、血管の石灰化、つまり動脈硬化を促進したり、
活性型ビタミンDの生産能力が低下したり、
そういうことがおきて、老化が加速していきます。
コレとは逆の研究もあって、遺伝子を操作してクロトータンパクを過剰に作るするマウスを作ると、通常のマウスよりも、寿命を1.2から1.3倍に伸ばすことが出来たという研究もあります。
クロトータンパクを無駄に使いすぎないことが、寿命を伸ばす一つの方法になるということですね。
クロトータンパクって、リンを腎臓で排出する時に消費しちゃうので、
リンを過剰に撮らない生活をすることで、無駄にこのクロトータンパクを消費しない事ができて、
その結果として、老化を防ぐことにつなげることが出来るかもしれないってことですね。
食品添加物が体に良くない原因っていっぱい言われてますが、リンっていう視点だけ絡みても、控えたほうが良いってことがわかるんじゃないかなと思います。
忙しいとついついインスタントなものを食べちゃいますが、極力そういうものを避ける生活をするっていうのが、元気に長生きすることにも繋がりますので、ちょっと意識すると良いんじゃないかなと思います。
詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。
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