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こんにちは!
GP法のTenです。

いつも動画を御覧いただきありがとうございます。

さて、今日は、痔についての話をしてみたいと思います。

テレビのCMでも痔の薬のCMとかってよく見ますよね?

あれって、やっぱり需要がいっぱいあるからってことだと思うですが、

それだけ世の中には痔に悩んでる人って多いってことですよね。

痔を良くしたくて、それを目的に整体に来る人って少ないかもしれませんが、

よくよく聞いてみると、実は痔がありますみたいな人って結構いますし、

あとは、手術歴を聞いたときに、実は痔の手術をしてますとか、そういう人も多いです。

そんな痔について、

そもそも痔ってなんでなるのか?
実は、その大本の原因っていうのがあります。

その原因と、整体的に良くしていくにはどんなことをしていったら良いのか?

そんな話をしてみたいと思います

痔がなんでできるのかって話をするために、まずは簡単な体の構造の話が必要なので、まずはそこからしてみますが、

大腸の出口、直後があって、その外に肛門があるんですが、

ここには、いわゆる痔静脈っていわれる静脈があります。

で、この痔静脈の血液はどんなルートを通るのかって言うと、

大腿静脈につながって、そこから下大静脈に入ってっていうルートで流れていくんですね。

小腸や大腸から吸収されたものって、下腸間膜静脈を通って、門脈に入って、そこから肝臓に入って、肝臓で処理されて、そこから全身にめぐっていくわけですが、

このあたりの静脈っていうのは、この門脈を通るルートじゃなくて、
下大静脈にもどって、そこから心臓にいってっていう感じで、肝臓を通らずに、直接全身にめぐるわけです。

だから、飲み薬とかって、飲んだら、門脈を通って肝臓に一旦入って、そこで分解されたりするから、その分解される分を見越して、実際に肝臓で分解された後に薬効がある量っていうのを計算された量を薬として飲むわけですが、

座薬をお尻に入れるのって、この肛門部分の粘膜から座薬が吸収されると、そこから肝臓を通らずに直接、大静脈に入って、心臓を通って全身に送られるんですね、

だから、直接薬が全身にめぐるので、飲み薬よりもすごく効率が良いから、座薬なんてのを使うわけですが、

実は痔静脈の流れるルートって、それだけじゃなくて、メインはこのルートなんですが、実は、下腸間膜静脈にも血管がつながってるんですね。

なので、一部は門脈を通って肝臓にも行ってるんですが、

ここで、この門脈の流れが、何かの理由で悪くなると、何が起きるかって言うと、

実は、門脈の圧が上がって、こっちに流れていけないと、
その圧を逃がすための副ルートとして、こっちが使われるんですね。

詰まり、本来の流れと逆の流れて逆流しようとして、こっちに圧がかかっちゃうんですね。

そうすると、この痔静脈の圧が高くなっちゃう。

だから、常に肛門のあたりの静脈の圧が高くなって、

静脈瘤みたいなのが出来たりとか、

あとは、
例えば、硬い便を無理にだそうとして力んだときとか、
あとは、硬いところに長時間座ってたりとか、
冷たいところに長時間座ってたりとか、

最近だと、テレワークとかで家で仕事をするときに、硬い床に長時間座って仕事をしてたりとか、

そんなちょっとしたことで、痔になっちゃったりするんですね。

そして、痔になってなかなか治らないっていうのも同じ理由です。

ここの圧が高くなっちゃってるから、なかなか治りにくかったりするんですね。

だから、この滞っている血液の流れを良くしていくのが、痔を良くするためにも、痔にまたならないようにするためにも必要です。

じゃあ、門脈の圧が高くなるのってなんでかっていうと、

これも色んな理由がありますが、一つは肝臓の問題ですよね。
脂肪肝とか、肝臓肥大とか、そういう問題から来ることもあれば、
腹圧が高くてとか、内臓の張力のバランスがなにかの理由で崩れて、
引っ張られたり引きつったりしてってこともあれば、
色んな理由が考えられます。

ですが、まずは、肝臓と、骨盤内の血流を改善して、この痔静脈の圧を下げるってことをしていくのが、最初にやりたいことですよね。

そして、それをしながら、その原因を見つけて、対処していくことで、良くなっていきます。

実際の施術では、全体を見て、必要なことを順番にしていく必要がありますが、

今回は、まずは出来ることとしていくつか紹介すると、

大きく2つですが、
一つは門脈の圧を下げるために肝臓にアプローチすることと、
もう1つは、本来のルートである、痔静脈から下大静脈に抜ける流れを改善するために、骨盤内のうっ血をとるためのアプローチとをするっていう2つのことをしていくと良いですね。

1つ目の、肝臓のバランスをとって血流を改善する方法としては、

①一つの方法としては、帯状反応を使う方法があります。

具体的には、右肘と右膝ですね。
この辺りの圧痛や硬結を探してとっていくことで、対応した肝臓にも良い影響を与えることが出来るので、
一つの方法としては、この右肘と右膝の圧痛を探してとっていくってことをすると良いですね。

②あとは、肝臓って、肋と横隔膜にくっついてますよね。
なので、肋骨と横隔膜の動きを良くしていくことで、肝臓の動きも良くすることが出来るので、
脇腹横隔膜を緩める方法として、脇腹の3教っていうのがあります。

これは、こんな形に腕を持っていって、
合気道なんかで言う3教の形ですね、
あまり勢いよくグイってやると、本来関節技なのでメチャメチャ痛いので、あくまで優しく、
こんな感じで、痛くないぎりぎりくらいのところに持っていくと、
やる前と後で深呼吸をしてもらったり、この辺りの硬さをみてもらうと分かりますが、
横隔膜と腹斜筋や腹横筋と、あとは下部肋骨が緩むので、
この形を作って、肝臓や横隔膜のある辺りに触れながら、ユラユラしていくことで、
この辺りの動きを良くすることが出来ます。

③あとは、肝臓のポンプですね。

肝臓のポンプに関しては、過去にもなんどか紹介したことがあるので、そちらも合わせてみてもらうと良いと思います。

他にも方法は色々ありますが、手軽にできそうな方法としてはこんな感じですかね。

あと、もう1つは、骨盤内の血流改善ですね。

そのために、

①一つはツボを使った方法としては、
腹部瘀血の圧痛点、ヘソの左斜した辺りの圧痛を見てもらって、
多分血流が悪い人ってその辺りを押すと痛いと思いますが、
左足の中封(ちゅうほう)と、左肘の尺沢を押さえると、このへそ斜めしたの圧痛が取れると思います。

本来は、ここにハリを打つんですが、ここの2箇所を押さえることで、圧痛が取れるなら、この2箇所の圧痛をとってやることで、腹部瘀血、つまり、お腹の血流が悪いのを改善することが出来るので、

その方法をやっても良いですし、

②あとは、骨盤の血流改善のために、これもツボになりますが、
八髎穴に施術するっていうのも良い方法になります。

八髎穴っていうのは、仙骨に開いてる8つの穴ですね。
これです。

やり方は、うつ伏せで、この八髎穴の部分の圧痛や硬さを見ておいて、

いわゆるカエル足ですね、この形に持っていくと、硬さや圧痛は良くなると思うので、
この状態で、この辺りに触れながら、ユラユラすると良いです。

あとは、腸腰筋とか腰方形筋とかも関係するので必要に応じてやると良いですし、

更にその原因となる場所を探して、対処していくのが良いですね。

まずは、今回説明したような、肝臓まわりと、骨盤周り、この辺りを施術することで、改善すると思うので、痔に困ってる人が来たときには試してみてほしいなと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。