ヘルニアの謎 -ヘルニアになったってホント?

最近、椎間板ヘルニアと病院で診断されたというお客さんを良く見たり、相談を受けたりして、色々と勉強したり、実際の施術の中で体験した事などから、思うことをつらつらと書いてみたいと思います。

結構面倒な話ですが、参考になってくれると嬉しいです。

実はうちにも病院で椎間板ヘルニアだと診断されて青い顔をしてやってくる人が時々います。

ですが、聞いて見ると、MRIを取ったわけでもなく、レントゲンと簡単な動的テストをしただけで椎間板ヘルニア或いはヘルニアの疑いありと診断している医者はかなりいるようです。(小さい個人病院ではそもそもMRIなんて無いですからね)


まず一つ言える事は、

大きな病院でMRIなどを取らずに椎間板ヘルニア或いはヘルニアの疑いと診断されたからといって、すぐに自分は椎間板ヘルニアなんだと落胆しないで欲しいという事。
(そもそも椎間板ヘルニアによって直接的に痛みが出ることはありません!)

もしもそのように診断されたら、少なくともMRIを撮ってもらってしっかりと画像で確認しましょう。

また、セカンドオピニオンと言う手を使うのも大事な事です。

実は椎間板ヘルニアではなくて整形外科的には筋筋膜性疼痛症候群(名称あってたっけ?)とかいう名称で言われるものである可能性が非常に高いです。

もしそうであれば、筋膜系に働きかける事の出来る療法を行う事で軽減は可能である場合が多いです。

オステで言えば(そのまんまですが)筋筋膜リリースだとか、クラニオ、それからストレイン・カウンターストレインとか。カイロ系で言えばAK(アプライドキネシオロジー)の系統とかSOT(仙骨後頭骨テクニック)とか。あと違う手技でSI(ストラクチキュアルインテグレーション、いわゆるロルフィングですね)とかがその代表ですかね?
(ただし、施術者の技量に寄りますので、筋筋膜と名乗ってるからといってどこでも良いと言うわけではない所がちょっと難点ですが・・・。)


長くなるので、次回に続く。

ヘルニアの謎2 -ホントのヘルニアって?

ヘルニアの謎2 -ホントのヘルニアって?

前回からの続きです。
まだ読まれていない方は、コチラ(ヘルニアの謎1)を読んでくださいね。

では、MRIを取ったり様々な検査をした結果、椎間板ヘルニアが確実に見られて、しかも椎間板ヘルニアによって引き起こされた症状であろうと診断された場合にはどうでしょうか?


そもそも、そういう人が病院に行くきっかけというのは、痛みや痺れを訴えて病院に行く場合が(当然ではありますが)多いようです。

ですが、椎間板ヘルニアによって神経が圧迫される事によってすぐに痛みや痺れとなって表れる事はありません。


あくまで椎間板ヘルニアにより神経が圧迫される事によって起こるのは、神経の圧迫による情報の遮断です。

これにより、

末端から脊髄に向う神経からの情報が遮断されて、知覚がなくなる(麻痺)という状態、

或いは、

脊髄から末端に向う神経の情報が遮断されることによる筋肉の運動の麻痺

と言うのがまず起きる現象です。

(実際に軟組織である椎間板のヘルニアによる圧迫程度で本当にこのような情報の遮断が起こるのかということに対する否定的な意見もあります。どちらかというと僕的にはこっちの意見に賛成なんですが、一般論ではないので、これに付いてはとりあえず今は置いておきます。)

そして、これによって、筋肉の働きが制限される事によって、制限されていない筋肉に高い負荷がかかり続けることによって組織を痛めたり神経系の補償作用などによって、二次的に痛みや痺れが起こるというメカニズムなのです。



ちょっと分かりにくいと思うので、例えを書きます。

例えば10本の筋肉が束になってあったとしましょう。

その中の4本が、神経系の問題から運動の指令が来ない為に働く事が出来ないとします。
そうすると、残りの6本は、4本の筋肉がしない仕事を分担して行なう事になります。
(何となく、最近の大幅なリストラをやった企業などで起きている現象と似ている気がするのは僕だけでしょうか?)

つまり、今まで10本の筋肉で分担していた仕事を、常に6本で分担して行なわなければいけなくなってしまったわけですね。
当然、今まで以上に疲れますよね。疲労もたまります。

疲労もたまり続ければ、いつかは限界に来ますよね。

そんなときに、その6本の筋肉たちは、身体に痛みや痺れとしてメッセージを送るわけです。

「いい加減にちょっと休ませてくれよぉ~!!」ってな感じですかね?

だから、入院治療などで、しばらく休みを取ると、一時的に痛みや痺れが緩和されたりするわけです。

ちなみに、手術以外で一般に病院等で行なわれる保存療法というのは、この状態を改善する為に”筋肉の強化&動きの合理化”をすることで、6本の筋肉たちを鍛え上げて今まで10本でやっていた仕事を十分に6本で行なえるようにするという事だと思ってもらって良いです。


このことを理解している医者は、ちゃんとMRIも参考にし、静的・動的検査を細かくチェックして、総合的に椎間板ヘルニアかどうかを判断するはずです。

いろんな人に聞いてみると、意外にそこまでやってる医者は少ないみたいです。
まぁ、仮にそこまでしたとしても、一般の病院では次にとるアクションは同じなわけですからしない気持ちも分かりますが・・・。

また、そこまでやっていても、通りの良い名前として椎間板ヘルニアと診断書に書く場合も多いみたいですね。
患者側としても会社などに説明する為にはそのように名前の通っている病名を望むという相互関係もあるような気がしています。
だって、筋筋膜性疼痛症候群とかいわれても普通の人は会社に説明できないですもん(^_^;))

あと、もう一つの問題点としては、痛みを訴えてやってきた患者さんに対して、痛みではなく麻痺を指標にして判断するという事も、医者と患者相互の関係として行き違いが生じる場面も多くなるわけで非常に難しい事だと思います。(そもそも、あんまり細かな説明しても聞かない人多いでしょ?)


まあ、そんなこんなな理由やら現在の医療制度の問題などのいろんな絡みから、椎間板ヘルニアと言う病名は簡単につけられてしまいます。

長くなるのでまた分けました。
続きは、椎間板ヘルニアだと確定診断されたらというお話を書こうと思います。

ヘルニアの謎3 -ホントにヘルニアだったとしたら?

ヘルニアの謎3 -ホントにヘルニアだったとしたら?

前回は、椎間板ヘルニアの診断に関するお話でした。

過去の記事
ヘルニアの謎 -ヘルニアになったってホント?
ヘルニアの謎2 -ホントのヘルニアって?

今回は、病院で実際に色んな検査をして、確かに椎間板ヘルニアでしょうという確定診断がなされた場合のお話です。


一般的な病院では診断を確実に行えば、事後療法、対症療法に突き進む事になります。
具体的には、もう出来てしまったものはしょうがないとして保存療法を行うというのが一つ。
もう一つの選択肢は、出来てしまったんだから手術をして患部を取り去ろうという方法。

実際の具体的な方法論としては様々な方法がありますが、やることはほぼこの2つだけです。


つまり、じゃあ何故それが出来たの?って話は全く医者の範疇外ということになるわけですね。
(一応お断りすると、そうではなく原因治療(=本治法)を目指すところも一部あるようですけど、一般的ではないようですね。)


さあ、やっと本題です。


じゃあ何故それが出来たの?

この答えは?



恐らく殆どが筋筋膜性の異常によって機能障害が起こり、その結果、持続的に筋肉によって骨に負荷がかかり続ける事によって引き起こされたんだと思います。


では、なぜ筋筋膜性の異常がおきたの?

これ関しては、それはどこかの骨折や捻挫・打ち身かもしれませんし、手術等による筋膜系の癒着かもしれません、皮膚や筋肉を切断するような事故であったかもしれませんし、お腹の問題からかもしれません。
あと、比較的多いと感じるのは腰部を上手くつかえていない事によって、その補償を上半身、腕や肩や首周辺の筋肉で負担する事によって起こるという事も多いようです。

それには様々な理由があるのでしょうが、その結果起こった筋膜の異常と言うのが大本の原因だと考えて間違いないと思います。
(筋膜というのは、色んな性質を持っていますが、癒着を起こしやすい性質も持っているのです。)


じゃあ、どうすれば良いの?といった場合、実は、以前に書いた椎間板ヘルニアでなかった場合と同じく、筋筋膜系に働きかける方法を取る事で軽減する事は十分に可能だと考えています。

前にも書きましたが、繰り返し書くと、このような療法には次のようなものが主にあります。(他にもあるかもしれません。)

オステで言えば筋筋膜リリースだとかクラニオ、それからストレイン・カウンターストレインとか。カイロ系で言えばAK(アプライドキネシオロジー)の系統とかSOT(仙骨後頭骨テクニック)とか。あと違う手技ではSI(ストラクチキュアルインテグレーション、いわゆるロルフィングですね)とかがその代表です。


実際に、うちにきたお客さんの中でも、MRI画像で大きくみえた頚椎の椎間板ヘルニアが(実際に見せてもらいました。)、3ヶ月の施術で殆ど確認できないくらいにまで小さくなったという例があります。

そう、以前の書き込みで、医者ではヘルニアを十分に確定してもしなくても次のアクションは同じだから云々と書きましたが、実は整体でも同じなんですね。

(だからと言って、な~んだ、じゃあ、何件もの病院を廻って確実な診断を行なう必要なんて無いじゃん!!なんて思わないでくださいね。状態の把握はとっても重要なので、必ず、まず最初に病院に行ってください。知っていて行なうのと知らないで行なうのとでは全然違いますから。)

ただし、重要な事ですが、筋筋膜系の療術を行っていると名乗っていても、あくまで手技ですので技術が十分に無ければ対応できないという事は知っておかないといけません。
病院の場合には壊されるなどという事はあまり無いでしょうが、整体(カイロ・オステ含む)は壊されるという事が実際に起きうる場所ですから、十分にリサーチをして十分すぎるほどの確認をしていく必要はあると思います。

体は全体で一つのユニット。

これを読まれている方達の中にも腰痛や肩こり等を持っている方は沢山いると思いますが、その症状を緩和するためにどんな事をしていますか?

例えば腰痛になったときについつい腰を揉んだり、肩が凝ったと言って肩を揉んだりとしている人が多いのではないでしょうか。

最近流行のクイックマッサージ等に行っても同じように部分的に痛い場所に直接的に施術される場合が殆どですよね?

「強く揉まれるととても気持ちよいし終った後すごく楽になるよ。」という人も多いかもしれません。

ですが、そのようなこと(感覚を麻痺させるような刺激)を続けるうちにどんどん強い刺激を求める様になって行き、凝りもそれに連れてどんどんひどくなっていくという経験をしたことはありませんか?

実は多くの場合それは強く揉む事によって一時的に感覚が麻痺して楽になったような気になっているだけなのです。

これは、そのとき一時的に楽になってもまたすぐに元に戻る、あるいは揉み返しのように以前より悪くなる症状が出るということから分かっていただけると思います。

全身は全てつながっていて、一つのユニットとして考えないといけません。

全身のいろんな部分それぞれがお互いに影響を与え合って全身のバランスを保っているのです。この為に痛い場所だけを部分的に調整しても意味がない場合が多いのです。原因が他にある場合、その原因を探して全身のバランスをとるような方向で調整を行う必要があります。
(実はこの根本の原因を探すのが一番難しいのですが・・・)

Ten整体院へ実際に来られた方の中には経験されている人も多いと思いますが、Ten整体院での施術中に足等の圧痛点を事前に感じてもらっておいて、この痛みを手或いは腕の操作のみで取るという事を行うことがあります。

これは実際に体験されると皆さんに非常に不思議に感じられる様です。
ですが、実際にこのようなまったく関係ないと思われるような場所を動かして調整する事で全身が繋がってお互いに影響を与え合っているという事を実感として分かって頂いています。

身体というのは部分の集合というのとは違い、全体がトータルでバランスを取り合って成り立っています。

この事を理解して全身のバランスに意識を向けることが皆さんの健康に役立つのではないかと思います。

疲労回復の為に

疲労回復の為に簡単な方法を紹介したいと思います。

整体の技術の一つに皇法医学と言うのがあります。
これは、全身の経絡を使った反射療法のようなものなのですが、この理論はとても役に立つので、技術的にはTenは現在ではあまり使っていないテクニックなのですが、理論的な背景として良く参考にしています。

この皇法医学では経絡を12の働きに分類していて、この中に4本の経絡に刺激を与える事で、肉体的・精神的な疲労を回復させる効果があると言われる方法があります。

この4本の経絡を、膜反応線といいます。

以下の4本の経絡です。

1、肝経
2、胆経
3、心包経
4、三焦経

それぞれ、次のように分類されます。

1、肝経   -> 生殖と栄養に関する内分泌作用の調節反応線
2、胆経   -> 内臓の拡張と収縮作用の調節反応線
3、心包経  -> 血液新陳代謝と血液循環作用の調節反応線
4、三焦経  -> 内臓の挙上と牽引両作用の調節反応線

これが、12経絡のそれぞれの働きの調節反応線として、使われます。

なので、この4本の経絡に沿って、何らかの方法で刺激を与える事によって、心身のバランスを整え、結果、疲労回復に繋がります。

興味がある人は、試しにこの4本のラインを覚えて、押して見ては如何?

ちなみに、押し方は、最初、ゆっくりと腕や手ではなく体幹からの力で、ぎゅ~って垂直に押して、ポンッって一気に引きます。ギュ~ッ、ポンッ。この拍子で押すと良い刺激です。
(ただ強く押さえるのではなく、内臓にまで響くように、優しく押えてるのに鋭い痛みが出るような刺激が一番良いです。ごりごり揉むのはかえって逆効果です。)

自分でも手が届く範囲で出来ますが、人にやってもらったほうが良いです。

こういう方法でもダメな時には・・・、

近くの腕の良い整体などで全身を調整してもらうと疲労回復にとっても良いですよ。(^^)

おなかをやわらかく-腸内環境を良くする秘訣は?

こんにちは、Ten整体院院長のTenです。

おなかをやわらかくすると、とっても健康に良いって、みなさん知ってますか?

お腹が硬いとどうなる?

おなかが硬いと、大腸、小腸が十分に動けないので、働きが悪くなります。
そうなれば、当然、消化も悪くなりますよね。

消化が悪くなれば、腸内環境が悪くなります。

腸内環境が悪いとは、腸内で食べたものが腐敗しやすくなるということです。

ちょっと汚い話ですが、ウンチやおならのニオイがきつい人、良くいますが、こういう人は腸内環境が悪いために腸内で食べたものが腐敗してしまっている状態にあると考えて良いのです。

そして、腐敗したものが腸から体内に吸収されて、血液を介して体内全域にいきわたってしまいます。

これは想像しただけでイヤですよね。



ではおなかを柔らかくするには?

自分で出来てとっても良い方法があるんです!!

「指圧の心は 母心、押せば命の泉湧く」の決め台詞で有名だったあの故・浪越徳次郎先生も毎晩寝る前にやっていて、これが健康の秘訣だよと言っていた(らしい)方法が!!



それは、おなかを自分で押すことです。



簡単ですね(^。^)

とはいえ、適当に押せば良いというわけではありません。



では方法を説明しましょう。

まず、リラックスできる服装で仰向けに寝ます。

そして、みぞおちから順番に押していきます。

あくまで、弱い力でやさしく、
呼吸をしっかりと感じながら、
吐く息に合わせて、
ゆっくりと手の重みがおなかにかかっていくように、
痛みを感じない程度の弱い力で押していきます。

そして、数呼吸同じ場所をやさしく押したら次の場所に移ります。

押す順序はこんな感じです。
ひらがなの「の」の字を書くように、

1、みぞおちから真っ直ぐ下に順番に押して行き、
2、下端から右側に横に押して行き、
3、おなかの右端から上(頭方向)に向って押して行き、
4、アバラの下端を左に向って押していきます。
5、そして、左端からは下に向って、
6、そして、下端から真ん中まで右に向って押します。

これを数回繰り返します。

これを毎日寝る前でも起きた時にでもやることで、おなかはどんどん柔らかくなってきます。

おなかの具合が悪いという人、最近疲れが酷いという人、
とっても効きますので、ぜひ試して見てくださいね。(^_-)-☆


<オマケ-乳酸菌のお話>

もちろん、腸内環境が大事ってことは、最近巷で言われているプロバイオティクスblankもとっても有効です。

腸内環境が悪くなると、腸管の壁が壊れやすくなり、本来吸収しないはずの大きなタンパク質などが体内に吸収されてしまい、それが全身を巡ることで、アレルギーなどの症状の元にもなります。

そして、そのような事が原因で、自律神経の働きが鈍り、更に腸内環境が悪化するという悪循環にもつながります。

有益な腸内細菌は、例えばビタミンB郡を腸内で作ってくれたり、色んな良い作用があるんです。

普段の食事で発酵食品を積極的に摂るのはもちろんですが、サプリなどで摂るというのも一つの手ですね。

腸内環境が悪い自覚があったり、何らかのアレルギー症状(花粉症やアトピーその他)がある人は、朝晩にだいたい300億個位の乳酸菌が入ったものblankを摂取すると良いという話があります。

こういうサプリを試してみるのも良いかもしれませんね。

重力と生命

重力と言うものの存在は、普段の生活の中ではあまり意識していませんが、人間が生活するうえで非常に必要なものです。

生命が誕生する時のことを考えて見ても、このことが良くわかります。

今から15年ほど前に、宇宙空間で、無重力状態の中で生命が誕生できるのか?と言う実験が行なわれたそうです。

当時はテレビなどでも報道された事があるので、興味のある人には何となく記憶に残っているかもしれません。
これは鶏の受精卵を利用した実験だったのですが、受精後9日目の卵に付いては約半数が成長する事が出来ましたが、受精後2日目のものは全て成長する事が出来なかったのだそうです。

受精卵というのは、受精後、細胞分裂を繰り返して成長していくわけですが、この初期の細胞分裂には重力が必要不可欠だという事がこの実験で分かったのです。

人間でもこの時期に後に背骨へと発展する線が細胞の中に出来てくるわけですが、これが重力の影響によって発生しているということですね。そしてさらにこの重力の働きによって、背中側とお腹側がはっきりと区別されていき、人体の基本となる構造が形作られていくわけです。

そして、成長した私達の背骨にも、常に重力がかかることによって前後左右のバランスを取っているのです。

重力に逆らわずに真っ直ぐに立つという事が健康に対してとても大きな要素になるという事が非常に重要な要素であるという事は、このようなことからも想像できます。

この重力に逆らわずに真っ直ぐに立つという事ができれば重量の恩恵によってさらに健康を増進する事ができますが、逆に重力に逆らった身体の保ち方をしていると、この重力を敵にまわすことになり、重力の影響によって健康を害する事に繋がってしまいます。

正しい姿勢というのは、このような重力を味方につける方法だということですね。

痛みが取れたらなおったの?

整体をやってて来るお客さんを見ていて思うこと。

最初来た時には、ココが痛い!アソコが痛い!といってる人も、1回の施術でそれらが全部取れてしまうと、もう来なくなってしまう人が多いです。

そして、2~3ヶ月ぐらい経って、
「2ヶ月ぐらいはすごく調子が良かったけど、また元に戻ったので・・・」
なんていって来られる方が多いです。

ぎっくり腰なんかでも同じでした。

お連れの人に担がれて来たような人でも同じ。
その時は、「あれ?なんで?」なんて言って喜んでくれますが、
「痛みを取っただけでなおったわけではないので、何度か通った方が良いですよ」
と言っても、同じパターン。

ぎっくり腰になるまで身体の異変に気が付かないで何もしないような人は自分の身体に対する感覚が鈍い人が多いようで、そういう人はまた同じようなぎっくり腰になるまで来なかったりします。そこまでひどくなるにはまた数年かかるのですが・・・。


ある本を読んでいたらこんな事が書いてありました。(ちょっと文章変えてます)

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どうやって次の施術の時期を決めたら良いのだろう?

クライアントの症状が”頭打ち”の状態になった時に来てもらえば良い。
この”頭打ち”の状態というのは、クライアントの症状が悪化すると言う意味ではなく、ただ改善がストップしたと言う意味である。
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良い整体の施術というのは、それが終えた瞬間から改善のプロセスにはいります。
つまり、何もしないで普通にしていても、徐々に良い方向に向っていくのです。

この改善のプロセスが、何か別のその時点ではまだ表に表れていなかった(あるいはその後新たに生成された)機能障害が表に現れる事でストップする、その時まで身体の状態は徐々にでも改善されていきます。

これがストップした或いはその前に、次の施術を受ける事で、改善のサイクルはスパイラル状にどんどん良い状態へ向っていきます。

身体感覚の気づき

身体に関する感覚というのは、磨けば磨くほど微細な感覚が判るようになります。

スポーツなんかでも同じだと思いますが、武術などを行っていると、自分の身体に聞きながら、細かな状態を作り上げていきますから、自然と身体感覚は鋭敏になって行きます。

そうすると、どういうことが起こるかと言うと、ほかの人よりも健康状態が良くっても、感覚が細かいことまで感知出来てしまうために、ちょっとした不調にも敏感に反応してしまったりします。

実はこの様に敏感に反応する事のほうが健康的で本来の姿なのです。

ですが、現代社会で普通に生活を送る事を考えると、ある程度、感覚がを鈍くて、ちょっとの変化には気づかない状態の方が楽だったりします。
でないと、変化の大きい今の生活では、ちょっとした身体の変化で一々色んな変化に気を使ってしまい大変です。

だからと言って、感覚を鈍化させたままというのは、健康にも、その人のいろんな意味で、「気づき」の機会を奪ってしまうので、ある程度の鋭敏な感受性というのは必要です。


実は、Ten整体院で行うような繊細な施術方法を行っていると、身体の歪みが取れていくのにしたがって、感覚もどんどん鋭くなっていくので、(ある程度まで行くと、それなりに自分で歪みを修正できる感覚が身についたりもしますので、良いのですが、)ちょっとした身体の変化に敏感になりすぎてしまう人もたまにいるみたいです。

この辺りの感受性(感度)のバランスと言うものも、療術を行ううえでは考える必要があるのではないか?と最近は考えるようになりました。

名もない筋肉

身体を操作する時には、股関節の操作と言うのが重要な場合が多くあります。

特に武術などを行う時には顕著だと思います。

では股関節を動かす時に、実際にどの辺りの筋肉を使って動かしているのでしょうか?

「大腿四頭筋」や「ハムストリングス」等の表層筋を使うのか、「腸腰筋」等の深層筋をメインに使うのか?

表層筋はパワーはありますが細かい操作は苦手なので、相手の重心を盗んだり等の細かな操作は腸腰筋等の深層筋の働きが重要になってきます。

「腸腰筋」

最近、テレビなどでもダイエットや健康にも良いなどの理由から注目されているのでこの名称を聞いたことのある人はいると思います。

一般的には、腸骨筋、大腰筋、小腰筋の3つの筋肉の総称だと言われています。

ですが、実際には腸腰筋の中にはこの3つに分類されない細かな名前もつけられないような筋肉が沢山あります。

これらの筋肉がそれぞれ微細に働く事で、非常に精密で精妙な動きが出来るわけです。

ですが、これも細かく細分化して操作する訓練が出来ていないと上手に使うことは出来ません。

ゴルフ好きな人にありがちな腰痛

腰痛で来院される人の中にはゴルフ好きな人が結構います。

腰を触ると、「あ、この人はゴルフをしてるな」って触っただけでも分かる人が意外に多いです。

これは、ゴルフの間違った体の使い方による身体の不調を、本人が気づいて無い場合が非常に多いという事ですね。

スポーツなんですから、楽しく行うためには、肩と腰の構造をある程度理解して、せめて身体を壊さないようにやって欲しいと思います。


肩に付いては、肩甲骨を動かすという事を理解されていない人が多く、これを説明する事は多いです。
ですが、今まで意識して使ったことが無い人には、意味を理解してもいきなり動かせるようにはならないので、これを動かす練習法をお教えしたりしています。

腰に付いては、ゴルフで腰痛になっている人の多くは、球を打った後の上体の回転エネルギーを地面に逃がす事が出来ずに、股関節や左の仙腸間接にダメージを与えてしまっている場合が多いようです。

リンパポンプのやり方

を書こうと思います。

リンパに付いては、以前の書き込み(ココとココ)に書いてますが、このリンパの流れを促進する簡単な方法として、リンパポンプと言う方法があります。
全く同じ方法が、操体法などにもありますので、ご存知の方も多いとは思いますが・・・。

最初は絵でも載せようかと思ったのですが、あまりにも絵の才能の無いことに今更ながら気が付いて締まった今日この頃。
なので、文章だけで。

とってもかんたんですよ。

まず、この施術を受ける人に仰向けに力を抜いて寝てもらいます。

そして、術者は足元に座ったら、相手の足先を持って、足を速いスピードで(足首を曲げ伸ばしするように)押し引きします。

ただそれだけです。

必ず、押し引きする速さは受ける人に聞きながら一番心地よい速さでやってください。

足首を曲げ伸ばしする事で、ふくらはぎや太ももの筋肉にたまった老廃物がリンパに乗って流れていきます。

思いのほか気持ちよいので、家族で試して見ると良いかと思います。

ダイエットとリンパ

ふと、以前ある解剖学の先生(その先生は、3千体の人体解剖を行ったという解剖学のスペシャリストだったのですが)と話をしていたときに聞いた話を思い出 したので書いてみようと思います。


そもそも脂肪って、腸から吸収された後どのようなルートをたどるか知ってますか?

僕もあまり詳しくは理解できてないですが、リンパ管を通じて一旦乳糜槽(にゅうびそう)にあつまり、さらに胸管を通して静脈に吸収されるそうです。 (今これ書く為に検索して調べたら、小腸で分解されて細分化された脂肪を乳糜(にゅうび)っていうんですね。知りませんでした。)

胸管はリンパの還流に用いられる管ですが、脂肪の流通にも大きな影響を与えているんですね。

で、その先生の経験から胸管のルートに異常がある人は大抵が極度の肥満だというのです。

ダイエットする時にはこれらの流通を良くすることも大事なんだな~とその時思いました。

ただ、イマイチこのあたりの関係を理解出来てなかったり。(吸収する側であるリンパ系の問題と肥満との因果関係は良く解りません。きっと真面目に調べると 色々とややこしい理屈が出てくるんでしょうね。)雑談の中での話しだったので僕もあまり突っ込んだ話はしなかったのですが、非常に印象に残ってるお話です。

足は第2の心臓

という言葉を聞いたことがあります。

心臓のポンプ作用で全身の動脈を伝って栄養(血液)が全身に行き渡りますが、 各内臓や筋肉で仕事を追えた血液は、静脈を伝って全身から心臓へ戻ります。

動脈の血液は、心臓のポンプ作用で送り出されます。
ですが、静脈の血液はあまりこの心臓のポンプ作用の影響を受けずに、全身の筋肉などによって押し出されるように戻ってくるのです。

また、人間は立って活動している事が多いために、重力の影響で、足の方に血液はたまりやすくなってしまいます。

このため、足の筋肉、特にふくらはぎの筋肉等が静脈を圧迫して血液を上へ上へと押し上げているのです。

肩はどこから? その2

前の記事はこちら>肩はどこから?

皆さんは、例えばゴルフ等のスポーツを練習したときに、頑張れば頑張るほど上手く行かないどころかどんどん駄目になっていくというような経験はないですか?

本人にとっては目的達成のために、涙ぐましい努力を行っているのですが、この涙ぐましい努力によって、「間違った状態」が更に強化されて、かえって動きを妨げ、動きが不自然に成ってしまうことがあります。
いわゆるスランプというのもこの辺りに原因がある場合があります。

身体に対して持っているイメージと現実とのギャップが大きければ大きいほど、意識的に行う動作は本能的な動きから離れていきます。

つまり、間違った身体観から一生懸命頭で考えて細かな動きを(間違ってイメージした方向に)補正して行けば行くほど、身体が本来求める動きからずれて行き、身体は壊れていきます。
頑張れば頑張るほど駄目に成っていくというのはこういう理由からなのです。

前回のお話の中で、骨格系だけではなく、これに加えて筋筋膜系の視点から見た場合には更に違うという事を前回書きましたが、これに付いて今回は解説したいと思います。

前回は、骨格系で腕の付け根を見た場合、「腕の付け根は胸鎖間接」というのがテーマでした。
では、筋筋膜系から見た場合にはどこが腕の付け根だと思いますか?

それはなんと、「腰」なのです。

腕にはいろんな筋肉が付着しています。
(この場合の腕とは、前回の話を踏まえて肩甲骨を含んだ腕だと思ってください。)
その筋肉を後ろ側から追いかけてもらうと、腕に付着している筋肉の下端は腰部にまで行っています。
腕を良く使うスポーツなどをされている方は一度、腕の起点が腰にあるというイメージをもって試してみてください。きっと今までとは違った感覚が生じると思います。

肩はどこから?

みなさん、肩はどこから始まっている?と聞かれた時どう答えますか?
多分多くの方が肩の始まりは肩関節からだという認識をしているのではないでしょうか?

肩関節というのは少し専門的な言葉で言うと、肩甲上腕関節などと言います。

つまり、肩甲骨と上腕骨をつなげる間接という意味です。

そして、骨格という観点から見たとき、肩関節によって腕は肩甲骨につながり、肩甲骨は鎖骨を通して胴体につながっています。
(つまり、鎖骨でつながる以外 は骨格的にはただ胴体の上に乗っかっているだけ)

例えば腕を上に上げる時などには、実際には肩関節だけでなく肩甲骨も同時に動かす事によってその動作が行 われているわけです。
(もっというと、発生学的に見ると鎖骨というのは一般の骨とは違って、肩甲骨は宙ぶらりんに肋骨の上に乗っかっているだけで本来は普通に考えるよりも自由 自在に動くべき骨なのです。猫の肩甲骨などをイメージしてもらえばわかると思いますが、非常に自由度の高い分部なのです。)

試しに片腕の肩甲骨を反対側の手で触って肩甲骨が動かないようにして腕を上に上げてみて下さい。

どこまで上がりましたか?
腕は水平より上には上がらないでしょう?

そうなんです、実際に腕を上に上げる時って言うのは実際には肩甲骨を上に持ち上げる事によって腕が上まで上がっているんです。

言われてみればなるほどと思う話なのですが、かなり多くの人が肩関節という言葉によるイメージからか、肩を動かす時に肩関節を動かしているという認識を持っているようです。

いや、知っていても子供の頃から聞いて育った「肩関節」という言葉のイメージから勝手に(無意識的に)肩は肩関節で動かすんだという意識が生じてしまっているようです。
そして、そのような意識と現実とのギャップによっていろんな問題が生じる事があります。例えば四十肩・五十肩等と言われるような腕を上げる或いは捻る動きをしようとすると激痛で動かせない時などです。

大抵はこのような(四十肩・五十肩等の)症状が生じるには前触れがあるものです。
その時に比較的ありがちなパターンとして、
「肩になんとなく違和感があるな、腕が上に上げにくいな」等という前触れがあった時に、(実際には肩甲骨を動かす何れかの筋肉等に問題が出ているにも関わ らず)つい腕を(肩関節の稼動域以上に)肩関節だけで上に上げようと努力してしまったりして結果として肩関節を痛めてしまう等という事があるみたいです。

実際にはそんなに単純でもなくいろんなパターンがあるわけですが、この様な単純な(しかし根源的な)認識の違いから問題が生じてしまう事があるのです。

このような時に(実際には肩関節に炎症などが生じて痛みを起こしていても)肩甲骨の正常な動きを取り戻してやる事が、痛みを軽減し回復を促進することにつながります。

いや、それどころか肩と肩甲骨の関係を理解して肩甲骨の動きを少しイメージしてもらうだけでも痛みが直ってしまう事すらあります。

皆さんもそのような意識をもって腕を動かす事を心がけて頂ければ肩や首のコリも軽減されるのでは無いでしょうか?
(今回は肩を骨格から考えましたが、更に進んで筋・筋膜系の繋がりから肩を捉える方法もあります。肩の動きが重要なスポーツなどをされている方は骨格上の肩の関係を踏まえた上で更に筋・筋膜系の繋がりを理解するとそれだけでパフォーマンス向上になります。)

>肩はどこから? その2

筋肉は「縮むこと」しかできない

筋肉にはいくつかの特徴がありますが、その最大の特徴は、

筋肉は「 縮 む こ と 」しかできない

ということです。

例えば「腕を曲げる」ときには、腕の上部についている筋肉を縮めます。
そして、「腕を伸ばす」ときには、今度は腕の下部についている筋肉を縮めます。

このように縮めるしかできない筋肉は2つ(orそれ以上)でペアになっているのが基本です。

なにを当たり前な事をと思われる人も多いかもしれませんが、このことを身体のいろんな部分に当てはめて考えてみると面白いですよ。

例えば背中。

「背筋をちゃんと伸ばしなさい!!」
等と言われた時に皆さんはどんな事をしますか?

この時多分殆どの人は、背中側の筋肉を縮めようとしませんか?

ですが、猫背が習慣になってしまってる人には実はこれは非常にきつい事なのです。

だって、猫背になっているのは「 前側の筋肉 」が縮んで引っ張るから猫背になってるのに、これを緩めることをせずに「 背中側の筋肉 」を縮めたらお互いに引っ張り合っちゃうでしょ?

もう運動会の綱引き状態です。

「前引け~、後ろ引け~」って、お互いにいつまでも引っ張り合っていれば、そのうちに疲れちゃいますよね。

そうして疲れきった背中の筋肉を(マッサージなどに通ったりして)一生懸命ほぐして、

「さあ、また綱引きだ!」

ってな事で、また前と後ろの綱引きを始めちゃう。

どうですか?思い当たることはありませんか?

腰だって一緒です。

腰と言ったら下部腰椎辺りをゴリゴリと揉み解したりして一生懸命腰痛解消に励んでいる人も多いでしょうが、これも前と後ろで綱引きをしてるんです。

腰がいたい人は、一度仰向けになって自分の鼠径部(コマネチってやる場所です)をゆっくり(絶対に強くゴリゴリしてはいけませんよ。とってもデリケートな 場所ですから。)やさしく押してみてください。結構深い部分に筋肉があるので最初は解りにくいかもしれませんが、ココが非常に凝って縮んだままになってい る場合が非常に多いです。
(有名な”真向法”等が腰痛に良いのはこの周辺部分の筋肉を無理なく引き伸ばす体操だからだと思います。あれは合理的だと思いますから興味のある人は本などを見て試してみると良いかもしれないですよ。)

身体のどこか辛いところがあったときには、落ち着いてその辛いところの筋肉とペアになっている筋肉を観察してみてください。きっと(訓練していない人が自分だけでこれを自覚するのは実は非常に難しいかもしれませんが、)その筋肉は緊張したままになってますよ。

貴方自身の優しい目で自分の身体を眺めてゆっくりと「自分の体の声を聞く」事を心がけていればきっと少しずつ解る様になってきます。

とはいえ、どうしても自分でコントロール(十分に弛緩させること)できない場合もあります。これは筋肉の問題ではなく、筋肉に指令を与えている側の問題があると考えられます。
(私たちが行っているオステオパシーの手技では、この様な神経の反射異常によって筋肉などに不必要な緊張や痛みが残ってしまうと考え、神経系も含めた調整を行います。)

筋肉のコリ

筋肉のいわゆるコリというものにはいろんなものがありますが、大きく分けると筋肉中に疲労物質がたまったことによる、いわゆる筋肉痛と言われるようなものと、筋繊維そのものが緊張したままの状態になってしまうものと大きく分類できます。

筋肉を直接揉む、いわゆるマッサージなどで解消できるのは、疲労物質がたまったタイプのコリで、筋繊維そのものの緊張を解くことには(やり方にもよりますが、)それほど寄与しない事が多いです。
(もちろん、マッサージ等にも色んなテクニックがあるので、一概には言えません。神経反射を上手に使っている人も沢山います。)

で、「筋繊維そのものが緊張したままになる」というのはどういう事かというと、筋肉は神経からの指令を受けて緊張するわけですが、その指令がオフになら無い状態になってしまうことがあるという事です。

例えば部屋の電気のスイッチを入れると電気がつきますが、これと同じように神経からのスイッチがオンになることによって筋肉は緊張します。

ですが、困った事にスイッチをオンにする事は簡単に出来ますが、オフにするのはあまり感覚的に実感できるものではなく、オフにしたつもりでも全部オフになっていなくて、一部分だけオンになったままになってしまっていたりする場合が多くあります。



何か、例えば子供の頃の学芸会の発表の時とかを思い出してみてください。

緊張してしまって肩に力が入って、力を抜こうと思うんだけどどうやったら抜けるのか分からなくなったりした経験っていうのはみなさん持っていませんか?

そういう時って、一生懸命緊張と解こう解こうとするほど、力を抜こう抜こうと思えば思うほど、かえって力が入ってるような気がしたりしませんでしたか?

でも、そんなときでも逆に力を入れようとすれば簡単に入れられますよね?


この様になってしまった筋肉、つまり、スイッチがオンになったままの状態の筋繊維にいくら一生懸命マッサージ等で血行等を良くしても、それだけでスイッチがオフになることは絶対にありません。

これは、スイッチをオンにした部屋の蛍光灯があっても、いくらその蛍光灯を撫でようが、拭こうが、叩こうが(壊さない限り)、スイッチをオフにしない限り明りは消えないのと同じなのです。

この様な状態に対してはその筋肉に直接的な手技でアプローチしても無力です。
効果はありません。かえってその刺激によって緊張感が増してしまう事の方が多いのです。


この様なタイプのコリに対しては、神経システムを理解してそれを利用するような技術を使わない限り、それを取る事は絶対に出来ません。

自然治癒力

今日は僕が普段行っている整体の基本的な考え方を書きたいと思います。

一番の基本になるもの、それは自然治癒力です。

施術者が治すのではなくて、あくまで人間には誰にでも自然治癒力というものが備わっているわけで、それが正常に働いていれば殆どのものは治るし、たとえ医者に行って(外科的に取り除くというのは別ですが。)薬をもらって、それによって治ったと思っても、あくまでその人の自然治癒力によって治ったのであって、薬によって治ったのではないからです。

でも、自然治癒力があるのなら放って置けば治るのではないか?
治らないから様々な方法があるのではないか?
そう思うかもしれません。

自然治癒力があるのに何故治らないのかというと、その人のからだの中にその自然治癒力をブロックしている、邪魔している何かがあって、それによって治る事を妨げているからなのです。

我々はあくまでその邪魔しているものを取り除く、或いはそれを迂回していく方法を身体に教えている(その人自信に教えているのではなく身体に教えているというところがミソだと思いますが)だけの事なのです。

いままで本来その人が持っていた治ろうとする力が何物かによって邪魔されていて自分自身の力で良くなることが出来なかったのが、そのブロックを取り除く、あるいは迂回路を作る事によって自分自身の力によって治っていくので、ある程度の時間が必要となり、時間が経つにつれて良くなっていくのです。

その本来持っている自然治癒力を邪魔しているものというのは、人により様々で、それこそ10人いれば10通りあります。

それに同じ人に対しても色んなアプローチの仕方があります。
だから効果のある方法にしてもいろんな種類があるわけです。

ありがちなパターンというのもありますし、分類・類型化して、ある程度のパターン化は出来ますが、必ずその中に入りきらない人もいる。

これは経験によるしか無いわけですが、その様な人達に対しても、必ずどこかに方法があるはずです。

ですから、うちで施術を受けた人に感想を聞くと、終ったあとよりも2・3日と時間が経つほど良くなってくるという感想をいわれる人が多いです。
(実際には、自分の身体の声を聞けなくなっている人が多いので、最初は分からない人が多いですが、回数を重ねるうちにそれも分かってきます。そして、それが分かって来れば自分で良くしていく方法も自ずと分かってきます。なので、そこまで来て始めて自分で行う体操法などを教えるようにしています。体操法といっても殆どが中国武術の基本功がベースですが・・・。)

このような時間のかかる方法を良いと言ってくれる人は実は少ないです。
今すぐ良くなりたい。何事も無かったときのようになりたいという人が多い。
その様な症状になったのには当然原因があるわけで、それを除かずに今目に見える症状だけを取り除くのは確かに簡単ですが、それではいつまでたっても依存する事になってしまう。

もちろん、今現在痛みがあるのでこれを取りたいという要望も当然あるので、それに対してはその場で痛みをとるという事をします。

ですが、これはあくまでオマケであって、メインは自然治癒力を活性化して、その働きを阻害していたものを取り除くのを主眼にしています。

痛みは電話のベル?

身体の痛み、それは非常につらいものですよね。

腰痛、肩こり、頭痛、膝痛、生理痛、腹痛、胃の痛み、等々・・・

痛みにも色々ありますが、痛みがきついと、ついつい痛み止めの薬を飲んでしまう事もあります。

ですが、

「ノドもと過ぎれば熱さを忘れる」

ということわざがあるように、みなさん、痛み止めで痛みを止めただけで安心してしまう事ってありませんか?

では、この痛みってなんでしょう?

痛みは、「体の中の何かがおかしい」という事をあなたに知らせるために、あなた自身の身体から発している信号なのです。



ここで、話を少し変えててみましょう。
こんな事があったらあなたはどう思いますか?

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あなたの家に電話がかかってきました。

「ジリリリン、ジリリリン、ジリリリン・・・」

電話のベルがうるさいですね。

「あ~、もうっ!うるさいな~」

あなたはあまりにも電話のベルがうるさいので、電話に出ないで、切ってしまいました。

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電話に出ないで切ってしまったので、誰からかかってきたのかも分からないし、その用件も分かりませんね。

非常に馬鹿らしいたとえですが、実は、ただ単に痛みを止めてしまうという事は、これと同じ事なのです。

TVCMでも言っているように痛み止めは「痛みの伝わりと元をブロックする」だけのものでしかないのです。

痛み止めを飲んで、痛みの伝わりと元を”ブロックする”だけでは、その原因に対してなんら対処をしていません、それどころか、それによってその原因のありかすら曖昧にしてしまう危険すらあります。

もちろん、しょうがない場合もありますが、痛み止めを飲んだだけで安心してしまう事だけは気をつけたほうが良いですよ。


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