LINEで送る
Pocket

「『無意識に力が入っていたこと』に気づかせてくれて、本当にありがとうございます」

施術室で、40代で教員のお仕事をされているCさんが、笑顔でそう伝えてくださいました。

「今までずっと、『力を抜いてください』と言われても、自分では抜いているつもりだったんです。でも、施術を受けて初めて、自分がどれだけ無意識に肩やからだ全体を力ませていたのかがわかりました。今は日常の中でも、『あ、今力が入ってるな』と気づいて、意識的に力を抜けるようになってきたんです」

お客さんの言葉と、対話の中で生まれた気づき

「力を抜こうとしても、どうやって抜けばいいのかわからない」

これは、真面目に誰かのために尽くし続けてきた女性から、本当によく伺う言葉です。

自分ではリラックスしているつもりでも、気づくと肩がすくんでいたり、歯を食いしばっていたり、息を浅く止めていたりする。
「リラックスしなきゃ」「力を抜かなきゃ」と思えば思うほど、かえってからだが硬くなってしまうこともあります。

長年、責任あるお仕事や家庭の役割を背負い、「しっかりしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と気を張り続けてきたからだにとって、力を入れることは「自分を守り、倒れずに役目を果たすための大切な防衛策」だったのかもしれません。

だからこそ、「無意識に力が入っていたんだ」と気づけたこと自体が、ものすごく大きな変化の始まりです。
気づくことができたからこそ、からだは初めて「あ、もう力を抜いても大丈夫なんだ」という安心の選択肢を持つことができるのです。

からだで起きていたこと・Ten整体院の視点

学校という現場でたくさんの責任を一身に背負い、毎日気を張り詰めてこられたCさん。
そこには、周囲のために全力で踏ん張ってこられた、紛れもない誠実な日々があります。

でも、なぜそこまで、無意識に全身を固め続けなければならなかったのでしょうか?

本当の原因は、姿勢の癖や筋力の問題だけではなく、
「気を抜いてはならない」「常に周囲に目を配らなければ」と、頭の中で鳴り続けていた【脳の警戒アラーム】が、無意識の領域でずっとスイッチを入れっぱなしにしていたことにあるのかもしれません。

脳が警戒モードに入っているとき、からだは無意識に「防御姿勢」を取り続けます。
そのため、頭で「力を抜こう」と思っても、脳の警戒が解けない限り、からだは怖くて力を緩めることができません。

大切なのは、頭の中で鳴りっぱなしになっている警戒アラームに、「もう警戒を解いても安全だよ」という芯からの安心を届けてあげること。

脳に芯からの安心が伝わると、張りつめていた緊張のスイッチがふっとオフになり、肩甲骨やお腹の奥にかかっていた余分な力が、自然とため息のようにほどけていきます。
安心の土台が整うことで、からだは「力を抜く感覚」を自然と思い出し、穏やかで軽やかな調子へと、静かに立ち戻り始めていくのです。

力を入れることで守ってきたからだに、心からの「ありがとう」を

「いつも力が入っているのが当たり前」になって、肩の荷を降ろす方法がわからなくなってしまっていたのだとしたら、

それだけ長い間、あなたのからだは警戒のアンテナを張り巡らせて、あなたを守るために踏ん張り続けてくれたのです。

「力を抜けない自分」を責めるのではなく、「今までずっと守ってくれてありがとう」と、まずはご自身のからだを優しく労ってあげてほしいのです。
そして、その力みに気づいてあげられたこと自体を、認めてあげてほしいのです。

「あ、今力が入っているな」と気づけた瞬間から、からだは少しずつ、「安心」を思い出していきます。

どんなに少しずつだとしても、その変化の積み重ねこそが、あなたがあなたらしく、あなたの才能や影響力を輝かせながら生きていくための確かな土台になります。

正しいことをじっくり続けていけば、こころもからだも必ず応えてくれる。
私は、そう信じています。




LINEで送る
Pocket