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「前回の施術のあとの1週間は、本当に嘘みたいに痛みがなくなっていたんです」

「でも、ここ2週間で夜の講座が続いたら、また同じように痛くなってしまって……」

施術室の椅子に座り、肩を落としながら話してくださったBさん。

「一度良くなったはずなのに、また痛くなってしまった」「休まなきゃいけないとわかっているのに、頑張るのをやめられない」と悩んでしまうことはありませんか。

お客さんの言葉と、対話の中で生まれた気づき

Bさんが抱えていらっしゃったのは、左の肩甲骨の強い痛みでした。

前回の施術後は驚くほど軽くなったものの、その後の2週間、毎晩のように夜遅くまでの講座が続き、就寝が深夜2時を過ぎる日々が続いていたそうです。

さらにお話を伺うと、Bさんは深い葛藤を抱えていらっしゃいました。

「夜中にみんなが頑張って投稿しているのを見ると、自分も反応しなきゃと思ってしまって、どうしても寝るのが遅くなってしまうんです」

ご主人からも「そこまで抱え込まなくていいよ」と心配されるほど、限界を超えて走り続けていらっしゃいました。

そこで、私はひとつの問いかけをしました。

「もし、一番大切なお友達やご家族が、倒れそうになりながら同じことをしていたら、どんな声をかけますか?」

Bさんはハッと息をのみ、しばらく考えたあと、ぽつりと言われました。

「……できているところに目を向けて、って言うと思います」

その瞬間、Bさんの目からポロッと涙がこぼれ落ちました。

誰よりも自分自身に対して厳しく、休むことを許していなかったご自身の内側に、静かに気づかれた瞬間でした。

からだで起きていたこと・Ten整体院の視点

なぜ、一度は痛みが消えた肩甲骨が、再び強い痛みを訴え始めたのでしょうか。

睡眠時間を削り、深夜まで気を張って走り続けてこられたのは、紛れもない事実です。

では、なぜそこまでからだを酷使し、休むブレーキをかけられなくなってしまっていたのでしょうか。

そのおおもとには、「役に立たなければならない」「成果を出せない自分には価値がない」というような、脳の強い警戒アラームと罪悪感があったのかもしれません。

脳が「自分はまだ足りない」と強い焦りを感じているとき、自律神経は常に戦闘モード(交感神経優位)に入りっぱなしになります。首や背中の筋肉は常に引き絞られ、呼吸は浅くなり、痛みを感じるセンサーも過敏になってしまいます。

肩甲骨の痛みや頭の違和感は、痛みのぶり返しというより、「もう限界を超えているよ」「これ以上、自分をすり減らさないで」と、脳とからだが全身全霊で発してくれた緊急ブレーキのサイレンだったのでしょう。

Ten整体院のアプローチは、痛む肩甲骨を力づくで揉みほぐすことではありません。

からだの奥の緊張をそっとほどきながら、脳に「もう十分に頑張ってきたよ」「ここは休んでいい場所だよ」という安心を届けていきます。

安心を思い出したからだは、張りつめていた鎧を自然と下ろし、深い呼吸とともにめぐりを取り戻していきます。

施術後、Bさんは「息が深く吸えるようになって、左の肩甲骨が軽くなりました」と、穏やかな表情で話してくださいました。

限界まで我慢するのをやめて、自分との信頼関係を取り戻す

「また痛くさせてしまった」と、立ち止まったご自身を責めてしまう必要はありません。

それほどまでに長い間、あなたのからだは限界を超えてあなたを支え、守り抜いてくれていたのです。

夜、お布団に入ったときや、ふとした瞬間に、ご自身のからだをそっと包み込むようにハグしてあげること。

昨日の自分と比べて、0.1ミリでも前に進めた自分を、心底認めてあげること。

ご自身への、その温かな眼差しこそが、からだの緊張を芯からほどく何よりの力になります。

でも、「もうこれ以上、自分をすり減らすのは終わりにしたい」「自分との信頼関係を取り戻して、これからの人生を自分の足で自分らしく歩いていきたい」と願うなら、もう一人で抱え込まなくて大丈夫です。

どんなに少しずつだとしても、その変化の積み重ねこそが、あなたがあなたらしく生きていくための確かな土台になります。

正しいことをじっくり続けていけば、こころもからだも必ず応えてくれる。
私は、そう信じています。




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