ぎっくり腰で来院。痛みは取れたのにクレームに?
症例:40代 女性 刈谷市
まだ駆け出しの頃の印象的な症例です。症状(主訴):
ぎっくり腰でつらくて洗顔も出来ない、仕事もしてられないということで急遽予約をされた。とてもつらそうなので応急処置として、まず玄関口で座ってもらい、ぎっくり腰の必殺技を使ってみると、痛みが10→3位との事。
そのまま2階にある施術室へ。
(この当時は施術室が2階にありました。)
そこで再度必殺技を使い、普通に歩ける程度まで持っていってから、ベッドに。
全身ストレスと緊張のカタマリのような方で、通常のコリの部分は押さえても痛みとして感じ取れない感じでしたが、まずはカラダの感受性を取り戻そうと筋膜系のテクニックとGP主体で施術。
腰痛も無くなり、全身楽になったと喜んでいました。
ただ、忙しくてなかなか通えそうも無いと言われたので、普段ならもう少し時間をかけてじっくりやるところを一度に全身を変化させてしまったので、多少きつい反応も出るかな?と思い、次の日つらいかもしれませんよ。と説明してからお帰りいただいた。
すると、3日程たってからメールにて、
「首が痛かったのに良くならなかったので、違う整体院に行ったら治ったので・・・」
というクレームが来てしまい・・・。(^_^;)
あそこまで変化させてれば何やっても良くなるよな~とも思いましたが、まあ、それはTenの施術時の対応が悪かったんだなと反省しました。
痛みをあまり簡単に取ってしまうと、その痛みがあったことすら忘れてしまう人がいると言う話は聞いてはいましたが、実際に出会ってみると驚きます。
あまり強力なテクニックを持っていても使い方を誤ると大変なことになるなと・・・、(^_^;)
症状のきつい人は痛みが移動するといって、1番痛い場所が良くなると、2番目に痛かった場所が目立って痛くなったり、そういうことが良く起こります。
人間の脳の構造からいって痛みって一度に1箇所からしか感じ取れないのでそういう事が起こるんですが、そういうことをちゃんと説明してなかったという事ですね。
今回これを書こうとして、当時のやり取りを見直して今更ながら気がついたんですが(私ってこんなにツライんだよ!ってメッセージがイッパイ!)、
ストレスいっぱいのその方のお話を十分に聞かない間に痛み”だけ”を取ってしまったってのも・・・。
整体に来られる方は痛みだけを取りに来てるわけじゃないんですよね。
痛みはカラダとココロが発するメッセージなんです。
反省です。orz