最近、急に寒くなってきたので風邪が流行ってます。
みなさん、風邪を引くと、良く風邪薬というものを飲みますよね。
風邪薬というのは、その効能書きを読んでみれば分かりますが、風邪そのものを治すのではなく、風邪によって生じる諸症状を抑える薬だという事はご存知でしょうか?
風邪を引くと、熱が出たり、鼻水が出たり、セキが出たり、色んな症状が出ますが、そのそれぞれの症状を抑える薬なんです。
で、症状を抑えて普通に生活が出来るような状態で、勝手に風邪が治るのを待つというものなのです。
そう、薬が風邪そのものを治すのではないのです。
風邪は自分自身の自然治癒力によって治るのであって、決して風邪薬によって治るのではありません。
ここで、風邪の諸症状というものを考えて見ましょう。
これらの症状は、風邪を治すために身体が風邪と戦っている結果出るものです。
ここは大事なところですが、風邪の諸症状というのは、風邪自身が起こしているのではなく、身体が風邪を治すために出しているのです。
例えば熱が上がるのは、熱に弱い風邪のウイルスを攻撃するために起きる事が多いようです。
この熱を下げるというのはどういう事だと思いますか?
風邪に対する抵抗力を薬によって下げている事になりますね。
わざわざ抵抗力を下げて風邪と戦わせているわけです。
ですから、薬の効果で症状は軽く感じるかもしれませんが風邪は長引きます。
昔は、風邪を引いたら身体を良く暖めて、しっかり休養を取る事が最大の風邪の対処法でした。
高熱が出ても、頭を冷やすようにして、身体は温めて、風邪を早く外に出すようにしたものです。
これは、早く風邪を通過させるためには実は最適の方法なのです。
こういう例えをすると分かりやすいかもしれません。
あなたが何かで借金をしたとしましょう。
その借金を一度に返すのはつらいかもしれません。
非常にそのときには痛手かもしれませんが、そのつらい時期を越えて借金を全て返済してしまえばそれでもう借金はありません。
ですが、その痛手がつらいからといって、少しずつローンを組んで返していったら、その瞬間の痛手は少ないかもしれませんが、長い期間借金を返済し続けなければいけませんね。ついでにその間の金利まで余分に払わなければいけません。
これと同じような事が風邪と風邪薬との関係にもいえるのです。
(ちょっと強引なこじ付けでスミマセン)
仕事などをされている方ならそれもしょうがない場面もあるでしょう。
ですが、風邪薬を飲むことが決して風邪を治す事に対して良いわけでは無いという事を分かった上で自分の身体と良く相談して風邪薬と付き合っていただきたいと思います。
※但し、誤解の無いように書いておきますが、「安易に」薬を飲むことの是非を言っているのであって、ただの風邪だと思っていたら、他の何かの病気で熱が出ている場合もありますし、いわゆる風邪をこじらせた場合や、高熱が続く場合などでは合併症などの副次的な問題を引き起こす危険もありますので、病院に行ってしっかりと検査を受ける事はもちろん大事ですし、必要があれば薬を飲むことももちろん必要です。
ただ、「この薬はなぜ今必要なのか?」「飲むことでの副作用は?」「効果はどのくらいで表れるのか?」という事くらいはしっかりと医師に確認したほうがよいでしょう。
「とりあえず薬を出しておきましょう。」みたいなことを言われたのなら、じっくりと考えてから判断する事も必要です。なぜなら、薬を飲んだことに起きる問題というのは医師の責任ではなく、あくまで最終的に薬を飲むことを決定した本人やその親御さんの責任になるわけですから。
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